パーソナルトレーナーは絶対理解してほしいパワーポジションについて

パワーポジションについて

近代スポーツを見ているとだいたいのスポーツの待機姿勢が同じことに気づきます。
膝を少しまげて体は前方に少し倒すこの姿勢…

野球の守備、バスケサッカーのディフェンス、ゴルフのアドレス、
スキースノボーなどボード系に乗る姿勢、

なぜカラダを動かすときにこの姿勢をとるかというと

次のアクションを起こしやすい
また別の言い方をすれば
瞬発力などの力を発揮しやすい姿勢

ということで我々トレーナーはこの姿勢のことをパワーポジションといいます。

専門的に言うと
足関節、膝関節、股関節を軽度屈曲し
脊柱はニュートラルポジションだがインナーユニットには腹圧が
体幹の剛性は高まっている状態。

 

    

 

一番近い姿勢でいえばこのスクワットのポーズとなります。

トレーナーはクライアントにまずパワーポジションを指導することが多いです。
なぜかというと他のトレーニングの随所にこのパワーポジションが登場するからで
早期に取得することがトレ―イング効果を発揮する近道になるからです。

実際に行ってみるとカラダの重心が後ろにいきすぎ
つま先が浮いてしまったり
前に倒れると背中がまるまってしまったりと案外難しいものです。

 

これかを感覚で身につけるのは難しく
私が指導する際は上記の画像のようにあくまで客観的で
科学的な分析を踏まえた指導をするように心がけています。

 

 

ベストボディジャパン地方大会出場者の人数とレベルってどれくらい?身長は関係あるの?

この記事はベストボディジャパンに興味がある方、または出場を考えている方に向けて書いています。

地方大会出場者の人数やレベルはどれくらいなのか?また審査に身長は関係あるのか?この内容を知りたい方がいるのではないかと思い、この3項目に着目して僕の体験を記事にまとめてみました。

この記事があなたにとって少しでも参考になれば幸いです。

1.ベストボディジャパンとは

ベストボディジャパンとは、簡単に説明しますと、健康美を競うコンテストになります。

健康美と言っても入賞されている方々の肉体は驚く程バキバキに鍛えられています。

最近は色々なメディアで取り上げられる事が多くなり、出場者の数も増えレベルも上がってきているように思います。

 

2.地方大会の参加人数

僕が2017年に出場した広島大会フレッシャーズクラス(20歳代)の人数は30人程、ミドルクラス(30歳代)で20人程でした。

中国地方の大会は人数の多いフレッシャーズクラスでも、だいたい20~50人程度。

東京、大阪、名古屋などといった主要都市の大会出場者は100人近くいます。当然上位争いのレベルは違います。

地方大会1.2位の方が東京で行われる日本大会出場権を獲得できます。

その権利を勝ち取るために、県外からわざわざ高い交通費を払ってやってくる方も何人かいらっしゃいました。

理由としては参加人数の少ない地方大会の方が上位に入賞できる確率が上がるからですね。
また大会の出場回数に制限が無いので、多くて5大会出場している人もいました。

大会によってレベルが違うので○○大会では予選敗退だったけど、○○大会では入賞できた。なんてこともよく耳にします。

3.地方大会出場者のレベル

大会当日、僕の身長は172cm 体重59kg 体脂肪率5%でした。

BIG3の1RMはベンチプレス90kg、スクワット115kg、デッドリフト150kgです。

僕はこのレベルで予選落ちしました。

当時僕の担当トレーナーの方が仰っていた敗因としては、絶対的な筋肉量が足りていないとのことでした。

確かに周りの方と実際に会って見比べると、自分の体はガリガリでレベルの差を痛感しました。

身長や体重にもよりますが、決勝に残るためには少なくとも、ベンチプレス110kg、スクワット130kg、デッドリフト170kgを超えなければ難しいでしょう。

控え室で色々な選手と雑談していたのですが、決勝進出された選手の平均的な数値がこのくらいでしたので、

入賞を目標とされている方はこの数値をボーダーラインとして参考にされたら良いかと思います。

4.身長は関係あるのか?

ベストボディジャパンは他のコンテストとは違い、身長によってクラス分けをしていません。

結論から言うと地方大会なら極端に低くなければ入賞可能です。

実際僕が出場した広島大会フレッシャーズ、ミドルクラスの優勝者2人の身長は165cmないくらいの方でした。

しかし日本大会入賞者となると身長は実情170cm以上が多いようですね。

日本大会レベルだと高身長である事が有利な可能性は高いでしょう。

ただ地方大会であれば身長はほとんど関係ないようです。

地方大会予選で重要なのは上半身の筋肉量とバランスです。

下半身の筋肉についてはサーフパンツで隠れている為、予選ではそこまで重要視されません。

しかし決勝に残ればボクサーパンツへ着替えるため、下半身を強化している選手と、していない選手とでは当然評価は違います。

ですので下半身も鍛えておくことをオススメします。

5.まとめ

結果からすると出場するからには入賞したい、日本大会の切符がほしいという方は競争率の低い地方大会に出場される事をオススメします。

初出場でとりあえず経験を積みたいという方はお近くの大会に出場されることをオススメします。

身長についてはあまり気にせず、全体のバランスを考えながら部位別にしっかりトレーニングをしていけば、良い結果にたどり着けるのではないでしょうか?

参考になったかどうかわかりませんが、一度参加してみると色々な経験ができるので、間違いなく成長できるきっかけになると思います。

これからも一緒に日本のフィットネスを盛り上げて行きましょう!最後までお付き合い頂きありがとうございました。

 

パーソナルトレーナーが考えるバランス的インナーマッスルとアウターマッスル

インナーマッスルとアウターマッスル

よくフィットネス業界では筋肉の事を車で例えます。
インナーマッスルをネジやボルトなどの部品(小さいパーツ)
アウターマッスルをエンジン(大きいパーツ)に例えます。

以下にそれぞれの筋肉の傾向をまとめます

傾向1 インナーは小さい短い筋肉
    アウターは大きい長い筋肉
傾向2 インナーは深部に存在することが多い
    アウターは表層に存在することが多い
傾向3 インナーよりアウターの方が肉離れなどの障害を受けやすい
傾向4 インナーよりアウターの方が大きな力を発揮しやすい

では考えてみましょう。
なぜこのような傾向があると思いますか?

役割としてインナーマッスルは関節の適合をよくし運動を【円滑に、効率的に】行えるようにしてくれています。
アウターマッスルは運動を行うための【動力】を発揮してくれています。

車の例えに戻りましょう。
アウターマッスルが強いというのはエンジンの大きいスポーツカー
インナーマッスルが強いというのは燃費効率のいいハイブリットカー

どんなにハイブリットカーでスピードを出そうと思っていてもエンジンが小さいため無理です。
逆に、ちゃんと整備していないスポーツカーは燃費が悪いどころか
アクセルを踏むと大破してしまう可能性すらあります。

上記は人間のカラダでもいえることです。

しかし本来筋肉を分けることは不自然で、活動をしているとインナーもアウターも意識することなく自然に最適な状態で使われています。
アウターマッスル主義の方は「ウエイトトレーニングをしっかりやっていればインナーも同時に鍛えられる」とおっしゃるのを耳にします。

それはもちろん正解であり理想的でありますが、そもそも現代社会は
不自然なカラダの使い方を要求する社会でありますので
どんなにいいフォームでトレーニングをしたとしても
体の歪みはすでに存在しているので現実はウエイトトレーニングだけで
効果を最大限にしようと思うと心もとないです。
(今こうやってパソコンをうっている私も筋肉を酷使しています。)

 

インナーマッスルとアウターマッスルをバランスよく鍛え
コスパのいい活動(小さい労力で大きな成果を得る)ができるようになることで
ボディメイク、ダイエット、障害予防につながります。

 

 

 

パーソナルトレーナーは知っているレジスタンストレーニングの限界

効果的なトレーニング

レジスタンストレーニングとは
レジスタンス(抵抗)を意味し負荷をかけるトレーニング全般を指します。

人間は重力という負荷を受けていますので
運動をするということはすべてレジスタンストレーニングということに
なりますが、フィットネス業界ではバーベルやダンベルなどを使う
ウエイトトレーニングのことを指すことが多いです。

トレーニングを長年していると
調子がいい時はいいのですがトレーニングを重ねるとともに
成長が緩やかになったり時には痛みで休息を余儀なくされることも多々あります。そんな時トレーナー(指導する人)でもトレーニー(トレーニング)をする人でも
以下のような流れをとることが多いように見受けます。

トレーニング → 不良個所(痛み) → 休息 → トレーニング再開

休息期間を設けてもまた同じ個所、もしくは近い場所を痛めてしまい
根本的な解決をしていないことが多いです。

 

質の良いパーソナルトレーナーは上記のようなことが起こらないように

トレーニング → 不良個所(痛み) → 分析 → 改善 → 再開

このように考えます。
痛みが治まるだけでは解決にならないので
始めの段階でなぜ痛みが出たのかを分析するということですね。

 

さらにもっと質を高めるために
HUBでは最初の段階に
【普段のトレーニングから分析の要となるメニューを含んでおく】
※以下、含みメニューといいます。

トレーニング→トレーニング(含みメニュー)に異変→痛みが出る前に対処

こうすることで含みメニューに変化が現れたことで
痛みが出る前に対処しそもそも不調を起こさせないということが出来るからです。

 

不調が出たら分析し最善する
それからさらに
痛みが出る前にその信号をキャッチし予防する

 

これが我々が目指す質の高いパーソナルトレーニングです。